本サイトについて
このブログ(以下、本サイト)は、管理人はっぱが運営するサイト「ほっと一息葉桜亭」の別館です。
本サイトでは、管理人が書いたSS(Short Story)を公開します。
主に、PCゲームの二次創作になるかと思われます。
不都合等ございましたら、お手数ですが、
下記URLのaboutページよりご連絡ください。(または、ブログのコメントでもかまいません。)
(http://www.marv.mediatti.net/~happa175/hazakura/index.html)
■著作権について■
本サイトのコンテンツ(記事・写真・画像)の著作権は、
管理人はっぱに帰属しております。
無断転載、無断コピーなどは、お控えになり、
■リンクについて■
本サイトは、リンクフリーです。以下のURL(このページ)をご利用ください。
(http://happa2245ss.seesaa.net/)
■コメント・トラックバックについて■
今のところ、特に制限を設ける予定はございませんが、
状況に応じて、制限等、設けさせていただく場合がございます。
また、余りにも本ページと掛け離れたトラックバックにつきましては、
こちらの判断で削除させていただく場合がございます。
あらかじめご了承ください。
2007年06月09日
ユキちゃんの一日 その2
〜「ユキちゃんの一日 その2」〜
目が覚めると、ユキちゃんさんは、すももちゃんの胸に抱かれていました。時計を見ると、朝の5時を回ったところです。
「そろそろ行くか……」
そういうと、ユキちゃんさんは、すももちゃんの腕を退けようと、力を込めます。
「ふんっ!」
ユキちゃんさんが力を入れた瞬間、すももちゃんが、大きく息を吐きました。
「ふぅ――」
ビク!
知ってか知らずか、すももちゃんの温かい吐息が、ユキちゃんさんの耳をくすぐります。ユキちゃんさんは、体中の力が抜けてしまうのでした。
しかし、こんなことで諦める訳にはいきません。ユキちゃんさんは、再び、すももちゃんの腕を退けようと、力を込めました。
「ふんっ!!」
ユキちゃんさんが力を入れた瞬間、またもやすももちゃんが、大きく息を吐きました。
「はふぅ――」
ビク!ビク!!
すももちゃんの甘い吐息に、ユキちゃんさんの体は、数秒間、時間を止めるのでした。
体が動くようになると、ユキちゃんさんは、負けじと腕に力を込めます。
「いやっ!!!」
「ほふぅ――」
ビク!
「ほわっ!!!!」
「むふぅ――」
ビク!
「わちゃぁ!!!!!」
「うふぅ――」
ビク!ビク!!ビク!!!
いつしか、ユキちゃんさんの口元から、ヨダレが垂れ始めました。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
なんだか、息遣いも、湿っぽく聞こえます。何かに目覚めてしまったのでしょうか?
「うりゃ〜〜〜!!!!!!」
「……………………」
ビク!ビク!!ビク!!!ビク!!!!
「……って、アレ?」
突然、すももちゃんの攻撃に、終焉が訪れました。ユキちゃんさんは、少し残念そうな顔をしつつも、すももちゃんの腕から脱出します。
ユキちゃんさんは、疲れた顔をして振り返ると、眠っているすももちゃんに問いかけます。
「すもも……」
「んん……」
「わざとやってないか?」
「……………………うん♪」
ユキちゃんさんは、すももちゃんの微笑みを背に、寮へと帰るのでした。
――――――――――
ユキちゃんさんは、寮に戻ると台所に向かいました。どうやら、お腹がすいたようです。
ユキちゃんさんは、冷蔵庫の前に立つと、取っ手に手を伸ばしました。しかし、元の姿なら、腰の辺りに見える取っ手も、今の体では遥か上。その場でピョンピョンとジャンプしてみますが、全く届く気配はありません。
ユキちゃんさんは、辺りを見回しました。すると、『みかん』と書かれたダンボール箱があるではありませんか。ユキちゃんさんは、それを冷蔵庫の下まで持ってくると、その上に乗ろうと、ダンボールの上にジャンプしました。
ドスン!
「……」
ユキちゃんさんは、ダンボールの中に落ちました。どうやら、底の方が上になっていなかったようです。ユキちゃんさんは、イソイソと箱の中から抜け出すと、ダンボールをひっくり返しました。
無事、ダンボールの上に乗ることが出来たユキちゃんさん。これで冷蔵庫の取っ手に手が届くようになりました。ユキちゃんさんは、早速、冷蔵庫のドアを開きます。
ボスン
冷蔵庫のドアは、ユキちゃんさんが乗っているダンボール箱にぶつかってしまいました。これでは、ドアは開きません。ユキちゃんさんは、一度ダンボールを降り、ドアにぶつからない所まで、ダンボールを動かしました。
再び、ダンボールに乗ったユキちゃんさん。冷蔵庫のドアを引くと、ドアは開きましたが……
「アーーーーーー」
取っ手から手を離すのに失敗したユキちゃんさんは、ドップラー効果を響かせつつ、そのままぶる下がっていってしまいました。ドアが開き切ると、勢いがあったのか、そのまま閉まっていきます。
「ホワーーーーーー」
バタン!
ユキちゃんさんは、ドップラー効果に身を委ねつつ、ダンボールの上に戻ってきました。しかし、同時に、冷蔵庫のドアも閉まってしまいました。
「…………はぁ」
ユキちゃんさんは、溜め息を吐くと、今度は、慎重にドアを開きます。
……………………
「ふぅ……」
上手く開くことが出来たようです。
ユキちゃんさんは、冷蔵庫から、『ななついろ★プリン』と『ななついろ★蒼汁』を取り出すと、冷蔵庫の扉を閉めて、自分の部屋に戻ります。
机の上に座ると、ユキちゃんさんは、『ななついろ★プリン』の蓋を取りました。このプリンは、上から、イチゴ、オレンジ、レモン、メロン、ブルーハワイ、山菜、ラベンダーと、7種類の味が楽しめる素敵なプリンです。蓋には何故か、『混ぜるな危険』と書かれています。どうやら、混ぜてはいけないようです。ユキちゃんさんは、上から順に食べていくことにしたようです。そして、付属のスプーンを手に取ると、『ななついろ★プリン』に突き刺しました。そのとき……
カサカサカサ――
またしてもアイツは現れました。どうやら、この七色に輝く麗しきプリンを奪おうとしているようです。
「ふふふふふ……飛んで火に入る夏の虫とは、正にこのこと。いつまでも、前のボクだと思うなよ!」
ユキちゃんさんは、ずれてもいない眼鏡の位置を直しながら、後ろを向いて逃げ出しました。
ユキちゃんさんが『ななついろ★プリン』から離れると、コードネーム『G』は、『ななついろ★プリン』に向かって突進していきます。『G』が、『ななついろ★プリン』に頭を突っ込みました。すると……ものすごい勢いで、『ななついろ★プリン』をかき回し始めました。
「あっ! あっ!! それ、掻き混ぜちゃダメ!!!」
ユキちゃんさんは、大慌てです。しかし、時既に遅し。数秒前までなないろをしていた『ななついろ★プリン』は、黒く濁ってしまいました。
すると、突然、『G』が活動を停止しました。いつも忙しなく動かしている触角ですら、ピクリともしません。
「あれ? やっつけた……のかな?」
『ななついろ★プリン』には、混ぜると殺虫効果があるのでしょうか? ユキちゃんさんは、恐る恐る『G』に近づこうしました。
その時、突然、『G』が狂ったように暴れ始めました。方向感覚が無くなっているのか、机の上を縦横無尽に走り回っています。すると、その体が、『ななついろ★蒼汁』のビンを跳ね飛ばしました。『ななついろ★蒼汁』のビンが倒れ、中身が流れ出していきます。その中身は、鈍色、黄土色、肌色、臙脂色、褐色、深緑、群青色をしていました。ユキちゃんさんは、
(飲まなくてよかった)
と思いました。
『ななついろ★蒼汁』のビンが倒れたときに外れたのか、ビンの蓋がユキちゃんさんの足元に転がってきました。拾い上げてみると、『混ぜるな危険』と書かれています。こぼれた『ななついろ★蒼汁』に目を戻すと、やはり、ほどよく混ざり始めています。そして、『ななついろ★プリン』へと、一直線に流れていきました。やがて、『ななついろ★蒼汁』が、『ななついろ★プリン』に到達しました。
ど〜〜〜〜〜ん
爆発音とともに、コードネーム『G』は、窓の外へと吹き飛んでいきました。ユキちゃんさんは、黒い煙を吐くと、仰向けに倒れてしまいました。表面も、少し焦げてしまったようです。ジンギスカンにすると、美味しいかもしれませんね。
――――――――――
夜の帳が下りる頃、ユキちゃんさんは、目を覚ましました。焦げていたはずの体が、何故か元に戻っています。きっと、ボロボロになったガソダ△が、次の週には元に戻っているのと同じ原理ですね。
「あ……もう、こんな時間。秋姫の所にいかなくちゃ」
ユキちゃんさんは、魔法の本に乗り、今日もすももちゃんの家へと向かうのでした。
更新履歴
2008-01-18:「ユキちゃんの一日 その7」
2007-08-22:ななついろ★ドロップス短編〜「さくらいろのほしぞらのしたで」〜
2007-07-21:「オー!ユッキー その3」
2007-07-14:「ユキちゃんの一日 その6」
2007-07-07:「オー!ユッキー その2」
2007-07-01:「オー!ユッキー その1」
2007-07-01:「ユキちゃんの一日 その5」
2007-06-21:「ユキちゃんの一日 その4」
目次
ななついろ★ドロップス 短編
〜「さくらいろのほしぞらのしたで」〜
・「プロローグ」
・第01回「ずっといっしょ……」
・第02回「そのであいは、ゆうきのはじまり」
・第03回「なでしこのことば」
・第04回「わらいごえは、そらのかなた」
・第05回「ふたりのてのひら」
・第06回「ボクがきえるひ」
・第07回「にびいろのしずく」
・第08回「せいしろうとぼく」
・第09回「さくらいろのほしぞらのしたで」
・「エピローグ」
・あとがき
冗談企画
〜「オー!ユッキー」〜
・「オー!ユッキー その3」
・「オー!ユッキー その2」
・「オー!ユッキー その1」
ななついろ★ドロップス Short Story
〜「ユキちゃんの一日」〜
・「ユキちゃんの一日」
・「ユキちゃんの一日 その2」
・「ユキちゃんの一日 その3」
・「ユキちゃんの一日 その4」
・「ユキちゃんの一日 その5」
・「ユキちゃんの一日 その6」
ななついろ★ドロップス 短編
〜第5.5話「キミにむけるほほえみ」〜
・はじめに
・第01回「はじまり」
・第02回「たいへんたいへん」
・第03回「すもものムチャ」
・第04回「ふたりといっぴき」
・第05回「ほしのはな」
・第06回「すもものなみだ」
・第07回「りべんじ」
・第08回「ここはどこ?」
・第09回「ほしぞらのしたで……」
・第10回「さかないの?」
・第11回「みんなのねがい」
・最終回「キミにむけるほほえみ」
・あとがき


